トラジャコーヒーは、インドネシアのスラウェシ島にある「トラジャ地方」で栽培されている高品質なアラビカ種のコーヒーです。実はかつて“幻のコーヒー”とも呼ばれた歴史があるんですよ。第二次世界大戦後、一時的に生産が途絶え、市場から姿を消してしまったことがあったため、その希少性から特別な存在として知られるようになりました。現在では再び生産が復活し、多くのコーヒー愛好家に親しまれています。
名前の由来となっている「トラジャ族」は、この地方に古くから暮らす少数民族です。独自の文化や伝統を守りながら暮らす彼らの土地で、豊かな自然環境に育まれたコーヒーは、どこか人の温かみや土地の文化まで感じさせてくれる特別な飲み物といえるでしょう。
どこで作られているのか?
トラジャコーヒーの産地は、標高1,000〜1,500メートルの高地に位置しています。火山性の肥沃な土壌と、昼夜の寒暖差が大きく湿度の高い気候は、コーヒー豆の栽培にとって理想的な環境です。
特に有名なのが「カロッシ」という地域で、この場所はトラジャ地方の南東に広がる高地です。昔から高品質なコーヒー豆の産地として評価されており、今でも世界中のバイヤーが注目するエリアです。
ちなみに、スラウェシ島はかつて「セレベス島」と呼ばれていたため、トラジャコーヒーが「セレベスコーヒー」と紹介されることもあります。こうした呼び方の違いも、歴史を感じさせて面白いですよね。
味はどんな感じ?
トラジャコーヒーの魅力は、なんといってもそのバランスの良さといわれています。
深みのあるコクとまろやかな苦味があり、酸味は控えめ。その一方で、飲み終えた後にはほんのりと土っぽさやスパイシーさが残り、独特の余韻を楽しむことができます。
※インドネシア、トラジャコーヒー豆企業より内容を確認
同じインドネシアのスマトラ産コーヒーと比較すると、飲みやすさと上品さを兼ね備えたコーヒー豆らしいんです。
現地インドネシアの声としては、コクがしっかりしているのに後味がすっきりしていて、毎日でも飲みやすい印象があるとのことです。ダークローストにするとボディ感がより増し、エスプレッソやカフェラテにもよく合うとのこと。
これが私の調査結果です。さて、この情報は正しいのか!?
100聞は1飲に如かず、、、実際に飲んでみた感想を皆さんに共有しますね!
実際にのんでみた!トラジャの味とは?
今回はインドネシアにあるKOPI LUWAKカフェで、トラジャコーヒーを試してみました。(名前がKOPI LUWAKというカフェで個人的に行きつけです。インドネシアに立ち寄られた場合は是非行ってみて下さい。)
まずは値段ですが日本円にすると訳350円くらい!
安い!!!これで本場のトラジャコーヒーが楽しめるのか、、、インドネシアはいいところだなあ、、、
さて実際に飲んでみた感想は
ひと口飲んだ瞬間、まず感じるのはしっかりとした苦味と濃厚なコクです。
「濃ゆい」という表現がぴったりで、薄めではなくどっしりとした味わい。
それでいて後味は意外とスッと引いていくから、重たさは感じません。
香ばしい苦味の中にほんのり甘みもあって、
どこかチョコレートを思わせるような深みがあります。
ゆっくり味わいたくなるタイプのコーヒーで、
個人的には3時のおやつの時間にぴったりだと思いました。
甘いクッキーやバター系の焼き菓子と合わせると、
コーヒーの苦味がちょうど良いアクセントになって、
「もう一口飲みたいな」と思わせる後味です。

↑が実際に飲んだコーヒーの写真です。やっぱこのコーヒー屋は最高な状態で提供してくれるので表面の艶が最高です。
トラジャコーヒーの淹れ方ガイド
トラジャコーヒーは焙煎度合いによって表情が変わるので、淹れ方の工夫でさらに楽しめます。ここではドリップとエスプレッソ、それぞれのポイントを簡単にご紹介します。(専門サイトより調査)
ドリップで楽しむ場合
- 中深煎り〜深煎りがおすすめ。苦味と甘味のバランスが際立ちます。
- お湯の温度は約90℃前後が理想。高すぎると苦味が出すぎるため注意です。
- ゆっくり蒸らしてから注ぐことで、香りがより豊かに広がります。
エスプレッソで楽しむ場合
- カップとポルタフィルターを温める。
- 抽出直前に豆を細かく挽く(約8g)。
- 均一な圧力でしっかりタンピング。
- 抽出時間は20〜25秒を目安に。濃い琥珀色のクレマが出れば理想的。
- 苦味を抑えたいときは挽き目を少し粗めに、しっかりした味を出したいときは細かめに調整。
エスプレッソとして抽出したものは、そのまま飲むのはもちろん、カフェラテやカプチーノにしてもおいしいです。トラジャの深みがミルクの甘味と重なり、贅沢な一杯になります。
まとめ
トラジャコーヒーは、インドネシア・スラウェシ島トラジャ地方で栽培される特別なコーヒーです。深みのあるコクとまろやかな苦味、控えめな酸味が織りなす独自の味わいは、多くのコーヒー愛好家を魅了しています。
かつて“幻のコーヒー”と呼ばれた背景を知ると、ただの飲み物ではなく、歴史や文化が詰まった一杯であることがより強く感じられます。朝の静かな時間や特別なひとときに淹れてみれば、旅気分を味わえること間違いありません。
まだ試したことのない方は、ぜひ一度手に取ってみてください。日本でも専門店やオンラインショップを通じて購入できるので、意外と身近に楽しめる特別なコーヒーです。