アチェ・パンタンムサラとは？特徴と産地の基本情報
今回飲んだのは
J.CO COFFEE – ACEH PANTAN MUSARA（アチェ・パンタンムサラ）。
J.COとはインドネシア発祥の、コーヒーチェーンで現在Starbacksと台頭する
インドネシアを代表するコーヒー店です。なお、今回はそのＪ.ＣＯで販売されていたアチェのコーヒー豆を実際に飲んでみた感想をレビューしていきたいと思います。
今回はフレンチプレスで抽出。深煎りではないこともあり、軽すぎず重すぎず、“ちょうどいいコク” が引き立つ非常に相性の良い淹れ方でした。
苦味や酸味がどちらかに大きく振れることなく、全体的にやわらかくバランスの整ったアチェコーヒーでした。
採点（5点満点）実際に飲んでみた味わいレビュー
総合：3.8 / 5
- 香り：3.2
- 酸味：3.0
- 苦味：4.4
- コク：4.0
苦味は非常にやさしく、角がなくスムーズ。舌触りがよく、“優しいビター” という表現がしっくりきます。
酸味はキリッと来るタイプではなく、じわっと口の中に広がる柔らかい酸味。全体として丸みがあり、フレンチプレスの抽出でこの豆の良さがより引き出されていると感じました。
コクもきちんとあり、アチェらしい奥行きがやわらかく感じられます。
ブラックで飲んでわかった特徴（フレンチプレス）
ひと口目からまろやかで落ち着いた苦味が広がります。深煎りではないため重くはなく、体にスッと溶け込むような優しい飲み心地。
酸味は控えめで、しつこさはなし。“控えめだけど確かにある酸味”という印象で、全体の輪郭を整えています。
特に印象的なのは、冬の静かな時間にぴったり合う“やさしさのある一杯”だということ。派手さがあるタイプではなく、静かに寄り添ってくるような温かさが感じられました。
アチェ・パンタンムサラが優しい味になる理由
今回のパンタンムサラは、どの要素も突出しすぎず、しっかりまとまりながらバランンスを取っているのが特徴です。
おそらくですが、J.COでも使用されているコーヒー豆を小売りにしているとおもうんですが、そういう意味でも全体的にしっかりまとまったコーヒー豆を選別しているのだろうと思いました。
ミディアムローストとセミウォッシュの組み合わせも影響していて、強い個性を前面に出すというよりは、“毎日飲めるやさしい落ち着き” を感じさせるタイプでした。
深煎りのような重厚さ、浅煎りのようなフレッシュな酸味とは違い、じんわり染み込む穏やかな美味しさが魅力です。
まとめ：冬に寄り添う静かで穏やかな一杯
要点： やさしい・まろやか・落ち着く。苦味も酸味も優しく、尖りがない。コクはしっかりだが重すぎない。フレンチプレスと相性抜群。
- 柔らかいビターと丸い酸味
- コクはしっかり、後味は軽め
- 冬のリラックス時間に相性◎
派手な特徴はないけれど、心をそっと落ち着けてくれるような温かみのある一杯でした。
現地インドネシアで飲んでみたんですが、ふと頭の中に日本の冬が思い浮かびました。ぜひ冬の寒い日に家の中から雪を見ながら飲んでいた頂きたい、そんな一杯です。
